着るものに約束ごとやルールがあるということは、わずらわしく、とまどいを感じることもあるでしょう。
しかし最近では、着物の持つ約束ごとや儀礼的な要素を、美しい衣装にともなう文化や決まりとして見直し
興味を持つ女性が増えてきています。
着物は『心』で着ると申します。
着物を着るとき、鏡の中の自分を見つめる瞳には、一種の緊張感とともに
着物の心が映し出されることでしょう。
永い年月に培われた一枚の布を、一人で美しく装うことの手ごたえ、
自身と着物がひとつにとけ合った新しい自分を発見する喜びを、着付を通して感じて頂きたいと思います。
優美和装学院 理事長 牧 克己